head_img_slim
HOME >研究用語辞典 >信頼区間

信頼区間とは?

ふりがな

信頼区間(しんらいくかん)

英語表記

Confidence Interval

詳細説明

信頼区間とは、統計学において母集団の真の平均や割合などのパラメータが特定の範囲内にある確率を示す指標です。信頼区間は、研究における結果の信頼性や不確実性を定量的に評価するために使用されます。

信頼区間は、サンプルデータから推定される統計量に基づいて計算されます。通常、信頼区間は95%や99%の信頼水準で表され、例えば95%信頼区間の場合、母集団の真の値がその区間内に含まれる確率が95%であることを意味します。

信頼区間の幅は、サンプルサイズやデータのばらつき、選択された信頼水準によって影響を受けます。一般に、サンプルサイズが大きくなると、信頼区間は狭くなり、推定の精度が高まります。一方、データのばらつきが大きい場合や高い信頼水準を設定する場合、信頼区間は広くなります。

信頼区間の計算方法は、データの性質や分布に応じて異なります。例えば、正規分布に従うデータの場合、平均値の信頼区間は平均値±標準誤差×臨界値(z値やt値)で計算されます。また、比率や割合の信頼区間は、二項分布に基づく方法が用いられます。

信頼区間は、研究結果の解釈において重要な役割を果たします。単に点推定値(例えば平均値や比率)を報告するだけでなく、信頼区間を提供することで、その推定値の信頼性や不確実性を示すことができます。これにより、結果がどの程度精度が高いか、あるいはばらつきが大きいかを判断する材料となります。

また、信頼区間は、異なる研究結果を比較する際にも有用です。異なる研究や実験で得られた信頼区間が重なる場合、それらの結果が一致している可能性が高いことを示します。一方、信頼区間が重ならない場合、結果が異なる可能性が高いことを示唆します。

総じて、信頼区間は研究活動において結果の信頼性を評価し、不確実性を定量化するための重要な指標です。研究者は、信頼区間を適切に計算し解釈することで、より正確で信頼性の高い結論を導き出すことができます。



ページトップに戻る